童謡からJPOPまで!花魁や遊郭を題材にした歌3選


私たちの聞きなじみのある曲のなかには、実は花魁を題材にした曲があることをご存じでしょうか。
今回は、花魁や遊女、遊郭を題材にした歌をご紹介します。
意外と身近!花魁や遊郭を題材にした歌を3つご紹介
意外なあんな曲からこんな曲まで、意外と花魁や遊郭を題材にした曲は多くあります。
今回は、そのなかでも特に有名な曲を3つご紹介します。
指切りげんまん
指切りげんまん 嘘ついたら 針千本 飲ます 指切った
約束ごとがあると、子どもたちの間でよく歌われているイメージがある「指切りげんまん」。
日本人なら誰もが一度は歌ったことがあるのではないでしょうか。
実は「指切り」は、遊女や花魁が好きな男性への愛の証とした「指を切る」という行為を表しています。
遊女は親から売られたり、さらわれたりして泣く泣く遊女になった女性ばかりで「いつか遊郭から出て、誰かの妻になって外の世界に出たい」と夢見ていました。
そのため、遊女は、この人と決めた男性を一生愛し続けますという意味で指を切ったり、入れ墨をいれたりしました。
また、「げんまん」は「拳万」と書き、男性が嘘をついたら1万回拳で殴り、針を千本飲ますということを表しています。
重い誓いを立てるからこそ、自分を裏切らないでほしい、その世界に連れて行ってほしいという花魁や遊女の悲願を表した哀しい歌なのです。
Flamingo(米津玄師)
あなたフラミンゴ 鮮やかな フラミンゴ
踊るまま ふらふら笑ってもう帰らない
寂しさと嫉妬ばっか残して
毎度あり 次はもっと大事にして
2010年代後半から2020年代のJPOPを代表するアーティストである米津玄師。
2019年にリリースされた「Flamingo」という曲がお好きな方も多いのではないでしょうか。
一見花魁とはつながりがなさそうな曲に聞こえますが、「寂しさと嫉妬ばっか残して」、「毎度あり 次はもっと大事にして」など、所々に花魁の世界を匂わせる歌詞がちりばめられています。
また、タイトルになっているフラミンゴという鳥は「幸福の鳥」とも呼ばれ、幸せの象徴とされてきました。
その幸福がフラフラと揺れ動いている様を、フラミンゴの「フラ」と掛けていると言われています。
どんなに愛しても決して男性とは結ばれることはないと思っている遊女と、どんなにお金をかけても結局花魁が振り向いてくれることはないだろうと切ない気持ちになっている男性客。
男女の揺れ動く心情をうまく描いている名曲です。
はないちもんめ
勝って嬉しい はないちもんめ
負けて悔しいはないちもんめ
あの子が欲しい あの子じゃわからん
この子が欲しい この子じゃわからん
そうだんしよう そうしよう
この「はなみちもんめ」という歌は遊女の「人身売買」の歌だと言われています。
昔の貧しい家庭には「子どもを売らないか?」と人買いがやってきて、口減らしのために女の子を売ることがありました。
そして、売られた女の子は遊女や花魁となるために遊郭に行くのです。
人買いは美人になりそうな子を見て「あの子がが欲しいのですが」と聞き、親は「あの子は長女だから、代わりにこの子はダメですか」と別の子を売ろうとする様子が歌詞で表現されていますね。
また、「はないちもんめ」の「はな」は女の子、「いちもん」は当時の通貨である一匁を表しています。
花魁をイメージしながら聞いてみるのも一興
今回は花魁を題材にした歌を3曲ご紹介しました。
昔から聞きなじみのある歌も多く、花魁が題材になっているということに驚かれた方も多いのではないでしょうか。
花魁をイメージしながら聞いてみると、普段とは違った聞き方で楽しめるかもしれませんね。
別の記事では花魁好きにおすすめの映画をご紹介しています。
花魁の煌びやかな世界を映画で楽しみたいという方は、こちらも併せてご覧ください。
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