【年間5000万円以上!?】花魁の驚きの年収と支出について

遊郭と聞くと煌びやかで豪華絢爛なイメージがあります。
そのトップに君臨しているのが花魁ですが、彼女たちが年間でどのくらい稼いでいたのか気になるところですよね。
今回は花魁の驚きの年収と、花魁の懐事情についてご紹介します。
どのくらい稼いでいた?花魁の驚きの年収と懐事情
花魁の年収をご紹介するにあたり、まずは客が花魁に会うにはどのくらいの金額が必要だったのかについて見ていきましょう。
江戸の吉原で客が花魁と遊ぶには、一晩だけで1両、現在の価値で10万円ほどの大金が必要でした。
加えて、会うだけではなく、豪華な料理やお酒、チップなどを含めると、その額はさらに膨れ上がりました。
指名の頻度も少なくなく、花魁が稼いだ年収は500両、現在の価値で5000万円ほどだと言われています。
年収だけを見ると、かなり贅沢な暮らしができていたのではないかと考えてしまいますよね。
高い年収の一方で花魁の厳しい経済事情!その理由は支出の多さ
一晩だけでも相当の額を稼いでいた花魁ですが、実はその懐事情は甘くありませんでした。
花魁は妓楼への借金返済でほぼ全てのお金を納めなければならず、花魁の懐に入る金額はごくわずかだったからです。
さらに、花魁の華やかな衣装や座敷を維持するための費用は、妓楼ではなく花魁が負担していました。
花魁が負担する支出のなかには、衣装や座敷の維持費のほか、客のために頼む料理や、禿、新造などの遊女の見習いの面倒を見るための費用なども含まれています。
特に当時は布や綿が貴重であり、商売道具である布団一式をそろえるだけで米俵300俵が買えるほどと評されるほど高価でした。
そのため、莫大な収入を得ていても、その分出費が多く、多くの花魁はなんとか経費の元を取れれば良い方でした。
下手をすれば、収支がマイナスになることもあったとか。
これらの花魁の経費は、すべて彼女たちが売られたときの身代金や借金に上乗せされました。
いくら美しいからとはいえ「若さ」が売りである花魁は、いつまでも安定して稼ぎ続けられる職業ではありません。
このような状況から、人気の花魁でも年季が明けるまでには借金を完済するのは稀で、ほぼ不可能とさえ言えました。
セレブになるには身請けしかなかった?
花魁が本当のお金持ちになるには、裕福な男性から身請けされ、その愛人や後妻になるしかなったのです。
しかし、多くの遊女は苦しい生活がたたって病にかかり、妓楼を出る前に命を落とします。
華やかな花魁の姿に隠された彼女たちの人生は、決して煌びやかなものではなく、実にシビアなものだったのですね。
花魁は煌びやかなイメージとは裏腹に厳しい懐事情だった
今回は花魁の年収と支出などについてご紹介しました。
かなりの年収だった花魁ですが、妓楼への借金返済のほか、客のために化粧道具や布団などの道具を自前で揃えなければならず、出費も大きかったようです。
金銭的にも精神的にも辛い状況だったからこそ、遊女たちは裕福な客に身請けしてもらえるようにこぞって花魁を目指したのではないでしょうか。
そうした花魁を目指す見習いが「禿」と呼ばれる少女たちでした。
こちらの記事では、花魁への出世コースである「禿」について解説しているので、こちらも併せてご覧ください。
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