花魁になれるのは一握り?見習い少女の「禿」とは

花魁になれるのは一握り?見習い少女の「禿」とは

吉原遊郭と聞くと煌びやかで豪華絢爛な世界を思い浮かべます。

そんな場所にトップとして君臨しているのが「花魁」。

しかし花魁になることができる遊女はほんの一握りでした。

今回は、花魁になることを目指す見習いの少女たち「禿」についてご紹介をしていきます。

花魁を目指す禿とは

花魁には吉原にいる女性が誰もがなれたわけではありません。

ほんの一握りの女性が花魁として君臨できるのです。

花魁になるには、主に「年齢」と「容姿」という2つの条件があり、他にも和歌や茶道、華道、書道など多くの「芸事」を学ぶ必要がありました。

これは、花魁が相手をする客が豪商や大名などの上流階級の人々が多く、芸事や知的な会話で彼らを楽しませる必要があったからです。

吉原遊郭で花魁になるためにはまず、見習いである「禿」になる必要がありました。

その後、様々な段階を経て花魁になれます。

以下では禿についてご紹介します。

禿とは

禿とは「かむろ」と読み、先輩遊女につき、着替えなど彼女たちの身の回りのお世話をします。

そして、吉原遊郭について様々なことを覚える見習い少女のことです。

具体的には、映画やドラマなどで花魁道中時に花魁の周りを歩いている子供の付き人が禿です。

一般的には、遊女の格に合わせて1人に対して1~3人程度の禿が付き、吉原でのしきたりや語尾に「ありんす」を付ける郭言葉、接客のノウハウなどを覚えます。

禿になるには

花魁になるには出世コースが存在し、このコースの入り口が禿になることでした。

この出世コースの入り口である禿になれるかどうかで、その先の運命が大きく変わります。

禿になるには主に「年齢」と「容姿」という2つの条件があります。

条件1.年齢は10歳以下

1つ目の条件は年齢が10歳以下であることです。

幼い者だと7~8歳ほどで吉原にやってきます。

女郎が秘密裏に生んだ娘がそのまま女郎屋に引き取られることもありました。

しかし、10歳は目安であり、見込みがあると判断された場合には年齢制限はありません。

条件2.容姿端麗であること

2つ目の条件は容姿端麗であることです。

これは楼主やおかみが容姿や素質を見て決めていました。

これら2つの条件を満たし、初めて禿となれます。

禿になった後にも芸事を学び、花魁を目指し、客から人気を集めることが必要です。

禿から花魁になるには

楼主やおかみから将来の花魁候補であると見込まれた者は「引き込み禿」となり、一般教養や芸事などを学びます。

15歳前後になると花魁見習いである「振袖新造」になり、実際に花魁に付き添い、実践を通して接客などのノウハウを学びます。

また、振袖新造は花魁の客が被ったときには代わりとして客の相手をすることもありました。

そして、17歳ごろには正式な花魁として客をとるようになります。

初めて客を取ることを「突き出し」と呼び、これを経験します。

その後「付廻し」や「昼三」、「呼び出し」などと呼ばれる高級遊女を目指し、最終的には身請けします。

つまり、以下のようにいくつもの段階を経て禿から花魁になるのです。

  • 禿
  • (引き込み禿)
  • 振袖新造
  • 突き出し
  • 花魁

 

引き込み禿になれなかったことや10歳を過ぎてから吉原へ連れてこられたなどの理由から教育を十分に受けられなかった遊女たちは、「留袖新造」となりました。

留袖新造は、振袖新造に比べ、名前の通り服装が留袖である、早いうちから客を取りお金を稼がなければならない、花魁などの高級遊女になれないなどの格差がありました。

人気のある花魁になれるかどうかは、原則として年齢と、楼主に将来性を見込まれる容姿や素質があるかどうかでした。

そして、禿から花魁になるには、芸事など厳しい修行を経る必要があったのです。

花魁を目指して厳しい道を突き進む見習い少女の禿たち

今回は、吉原遊郭での見習い少女、禿についてご紹介をしてきました。

年齢と容姿などから判断され、しきたりや芸事を覚え花魁へとなります。

さらに深く知りたいという方は、下記の記事も併せてご覧ください。

鬼滅の刃にも登場する「花魁」とは?作中に出てくる花魁もご紹介

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